少し前なら仕事ができるビジネスマンの必需品といえば、ビジネスバッグに本革の名刺入れ、高級ボールペンと言ったところですよね。
商談や契約の場では身だしなみや話し方、視線や持ち物など、見た目の印象でその人を信用するかどうかにつながっていたのです。
リモート会議が当たり前になった昨今では、高性能パソコンや高速ネットワーク、高品質ヘッドセットがビジネスマンの必需品になるのではないでしょうか。
そう言うわけで今回はJabra(ジャブラ)のワイヤレスヘッドセット「Jabra Evolve2 65」についてご紹介していきます。
日本で馴染みのあるオーディオメーカーやブランドと言えば、ソニーやJBL、ちょっと詳しい方になってくるとSENNHEISER(ゼンハイザー)やBang & Olufsen(バング&オルフセン)などが挙がってくると思います。
ではあまり聞き慣れないJabraってどんなブランドなのか、まずはご紹介していきます。
目次
Jabra (ジャブラ)ってどんなブランド?
Jabraは、デンマーク・コペンハーゲン発のグローバル・ヘッドセットメーカーである”GN(The Great Nordic)グループ”が手掛けるブランドです。
GNグループは1869年に創業された老舗の会社で、設立当時は電信会社としてスタートしています。
古くは日本とユーララシア大陸を結ぶ通信ケーブルを敷設するなど、日本との関わりにおいてデンマーク企業の中で最も長い歴史がある企業です。
業務用およびBluetoothヘッドセット分野における世界シェアNo1のヘッドセットメーカーであり、世界60カ国以上で支持され「セッドセットはJabra」と言われるほどです。
日本国内では1986年にコンタクトセンターなどの業務用ヘッドセットメーカー(ジーエヌテレマチック)として参入し、Jabraのブランドとしては2002年にモバイルコンシューマーセッドセットメーカー(GN Mobile)が設立し、2006年に両2部門が統合し、GNオーディオジャパン株式会社として現在に至るまで製品の販売やサポートを行なっています。
またGNグループ傘下のGN ReSoundやGN Otometricsは世界トップクラスの補聴器や聴覚計測器メーカーです。
そのためGNグループはどこよりも”耳”や”聴くこと”に対して理解している企業でると言え、そんなメーカーの手がける製品ブランドがJabraなのです。
Jabra Evolve2 65について
世界的なトップブランドにも関わらず、あくまでもビジネス用途や業務用として使われることが多いため、一般消費者にはあまり馴染みのないブランドですが、実はすごいブランドだとご理解いただけたかと思います。
私がJabraを知ったのは、昨年の3月にテレワークが会社で導入された後、しばらく経ってからでした。
当時はまだテレワークに慣れておらず、手持ちのマイク付きイヤホンやAirPodsを使ってリモート会議を行っていました。
その後、会社から備品としてヘッドセットを購入することになったのですが、日本の有名メーカーの2,000円くらいのヘッドセットでしたが、使用し始めて3 ヶ月くらいで故障者が続出し、備品で購入したメンバーのほぼ全員が3〜6ヶ月ほどでほぼ故障で全滅してしまったのです。
その後、自前のソニーのワイヤレスヘッドホンとYetiのUSBマイクなどを使っていましたが、その後、会社の方で再度、備品として購入しようという話があり、手にしたのがJabra Evolve20でした。
Jabra Evolve20は値段もそこそこ抑えつつ、非常に高品質なヘッドセットという実感があり、Jabraってどこのブランドなの?と調べてみたらワイヤレスのヘッドセットも発売しているのを見つけて自腹でJabra Evolve2 65を購入する運びとなりました。
それではここからは私が購入した「Jabra Evolve2 65」についてご紹介していきます。
ヘッドセットのタイプ
Jabraのヘッドセットは下の写真のようにいくつかタイプがあります。
私が購入したEvolve2 65はオンイヤー型のワイヤレスタイプのオフィス用ヘッドセットです。上の写真のタイプでいうと左上のオフィス用ヘッドセットタイプになります。
オフィス用ヘッドセットについてもいくつか種類がありますが、大きく分けるとコード有りかコード無しかになります。
私はコード無しのヘッドセットを探していたので、それだと以下のEvolve2 85とEvolve2 65の2種類がラインナップされています。
Evolve 2 85の方もかっこよくて良さそうなんですが、結構なお値段がするのと、オーバーイヤーのヘッドセットだと没入感が強すぎたり、夏場に向けて暑そうだなと考えてオンイヤータイプのEvolve2 65にしました。(購入したのは、上の写真の左側のタイプで、写真は片耳タイプですが、私は両耳タイプを購入)
Evolve2 85とEvolve2 65の仕様差分
もう少し詳しく両者の違いを見てみましょう。
仕様差分がある項目を太字で示して、優位な方を赤字にしてみました。
Jabra Evolve2 85 | Jabra Evolve2 65 | |
装着スタイル | オーバーイヤー型 | オンイヤー型 |
スピーカー | ステレオ | 片耳、ステレオ |
ワイヤレス動作範囲 (m) | 最大30メートル | 最大30メートル |
接続デバイス数 | 最大2台 | 最大2台 |
重量(g) | 286 g | 176.4 g(両耳タイプ), 99.2 g(片耳タイプ) |
バッテリー持続時間 (時間) | 最大37時間 | 最大37時間 |
バッテリー持続時間 (音楽再生) | 最大32時間 | 最大24時間 |
バッテリー持続時間 (通話) | 最大21時間 | 最大24時間 |
充電時間 | 最大140分 | 最大90分 |
接続性 | USB-A/C, Bluetoooth, 3.5mmジャック | USB-A/C, Bluetooth |
アクティブノイズキャンセリング | 有 | 無 |
外部音取込み (Hearthrough) | 有 | 無 |
上記の仕様差分を見ると、バッテリー持続時間は、Evolve2 85の方が音楽再生時は最大32時間と長いものの、通話時間になるとEvolve2 65の方が長いようです。
また両者とも急速充電に対応しており、15分の充電で8時間のバッテリー持続時間となっておりいざというときに役に立ちそうです。
ノイズキャンセリングや外部音取り込みは魅力的ですが、自宅でのテレワークに使用することを考えるとEvolve2 65で十分かなという印象です。
便利なUC認定 / Teams認定
JabraのヘッドセットはUC認定されており、以下のようなUCプラットフォームとシームレスに接続できます。
またMicrosoft Teams認定も取得されているためMicrosoft Teamとも細かい設定要らずで簡単に接続できます。
Jabra Evolve2 65もUC認定およびMicrosoft Teams認定されていますが、購入時にUC認定版かMicrosoft Teams認定版かのどちらかを選ぶ必要があります。
私の場合だと会社でTeamsを使用しているのでMicrosoft Teams認定版にしました。
Microsoft Teams版を購入したからといって、例えばZoomやCISCOなど他のUCプラットフォームに接続できないかというと、そーではないのでご安心ください。
Microsoft Teams版だと箱から出してすぐにTeams側でデフォルトの使用デバイスとして認識してくれますが、ZoomやCISCOなどを使う場合は、そちらのプラットフォーム側で使用デバイスを選択すれば通常通り使えるようです。
UC版だと逆に、ZoomやCISCO側で特に設定する必要なくデフォルトで認識してくれますが、Microsoft Teamsで使う場合は、Teams側でデバイス設定してあげないといけません。
なので、普段の業務においてどちらのプラットフォームを多用しているかによって、UC版 / Microsoft Teams版を選ぶと良いでしょう。
実際に購入・使用感レビュー
実際に購入してみて分かった購入時の注意点や使用感などをレビューしていきます。
購入時に決めるべき選択肢
まずJabra Evolve2 65を購入する際に気をつけないといけないのは、色々と選択肢が多いという事です。
決めないといけない選択肢は以下の通りです。
Jabra Evolve2 65購入時の選択肢
- カラー
- ブラック / ベージュ
- USBタイプ
- USB-A / USB-C
- 充電スタンド
- スタンドあり / スタンドなし
- UCプラットフォーム
- Microsoft Teams / Unified Communication (UC)
ちなみに私が選択肢た組み合わせは以下の写真の通りです。
使用レビュー
公式サイトからもオンライン購入できますが、私の場合はAmazonで購入しました。
Amazonで購入した方がポイントが貯まるのでお得です。
早速届いたJabra Evolve2 65を開封していきます。
パカっとフタを開けるとポーチがお目見えです。
ヘッドセットを持ち運ぶときに便利そうなですね。
箱に入っていたものを取り出して並べたのが以下の写真です。
パソコンのUSBに挿すことで事前にペアリングされているJabra Link380が初めは見当たらなくて、Jabra Linkあり/なしも選択肢として選ばないといけなかったのかなと焦ったのですが、実際には下の写真の様にポーチのポケットに入っています。
ヘッドセットを持ち運びして使う方には、ポーチに付いているJabra Link380用のこのポケットはかなり使い勝手良さそうです。
ヘッドセットは持ち運びの際には下の写真のようにスピーカー部分が回転します。
なんだかマカロンみたいですね。
充電スタンドに乗せてみました。
充電スタンドがなくてもヘッドセットに直接USBを挿すことで充電ができますが、充電スタンドがあったほうが使わないときの置き場所があって私的には好みです。
下の写真は、次の日にヘッドセット側からも充電できるよねってことを試した時のものです。
ヘッドセットのLEDは充電残量に応じて以下のように色が変わります。
実際に仕事中に使ってみました。
Jabra Link380をパソコンに挿すだけでJabara Evolve2 65が勝手に接続してくれて、特別なにか設定することなくMicrosoft Teamsでいつも通りネットミーティングを始めることができました。
これはとても便利ですね。
上の写真で紫色に光っているのはビジーライト/ステータスLEDです。
紫色が点灯しているのはTeamsに接続されてますよという意味のようです。
またミーティングや通話が始まるとこのLEDが赤く点灯します。
オフィスでヘッドセットつけてミーティングしていると、たまにミーティングしていることに気づかれずに話しかけられることがありまが、ビジーライトが点灯してくれると周りからミーティング中なんだと分かってもらえて良いですね。
また上記の様に紫色のLEDが点滅するとMicrosoft Teamsからミーティング開始の通知が来ている時のサインです。
このときにヘッドセットの真ん中のボタン(下の写真の赤丸の部分)を押すことで、ミーティング参加画面が自動的に開いてくれます。
そして参加すべきミーティングに間違いないことを確認して、参加するだけになるので、わざわざTemasの参加画面を開く必要がありません。
またミーティングが終了したときにこのボタンを押すことでミーティングから退出してくれます。
Jabra Evolve2 65を使っていて地味に便利なのが、マイクのミュートとミュート解除です。
ヘッドセットに付いているボタンスイッチでもミュート/ミュート解除ができますが、下のようにマイクを上げ下げすることでマイクのミュート解除/ミュートをすることができます。
その際、スピーカーからマイクがミュートしたことやミュート解除されたことがアナウンスされるので分かりやすいのと、パソコンに刺しているJabra Link380の方もミュートにした際にLEDの色が赤色になるので、うっかりマイクがOFFになっているのにしゃべってしまっていたといった”リモート会議あるある”を防ぐことができます。
さて実際に使ってみた使用感としては、まずはやっぱりワイヤレスはすごく便利です。
どうしてもミーティングが重なって一日中ミーティングって時があるのですが、そんなときにコード付きヘッドセットで仕事をしているとコードの長さの範囲でしか動けません。
ワイヤレスであれば、例えばミーティングに参加しながら軽くストレッチしたり、冷蔵庫に飲み物を取りに行ったり、突然くる宅配便に対応したり…なんてことも可能です。
過去にはAppleのAir Podsを使っていたこともありますが、バッテリーの持ちが悪くて、終日の業務には使えなかったのですが、Jabra Evolve2 65であればバッテリーの持ちも十分で使用して全く問題ありません。
音質に関してもクセがなくフラットで非常にクリアです。通話相手のマイクの性能の良し悪しが分かってしまいそうです。
まとめ
業務用途として世界的に評判の高いGNグループのブランドJabraのヘッドセットJabra Evolve2 65についてレビューをしてきました。
コード付きのヘッドセットであれば数千円も払えば購入できるのに数万円のヘッドセットは高いように思うかもしれません。
しかしながらリモート会議が当たり前になってきている昨今、ビジネスマンにとってヘッドセットの良し悪しは仕事へのパフォーマスに直結すると言えます。
そして何よりワイヤレスで長時間使えるという最大のメリットにより仕事が効率的に行えます。
この記事を読んでJabraのヘッドセットが気になった方は、公式サイトやAmazonの商品ページの方もチェックしてみてください。
Jabra公式サイトからも購入できますが、Amazonからの購入であればポイントが付くのでおすすめです。