アメリカのYouTubeTVを日本からAppleTVで観る方法 前編

今回の記事では日本に居ながらにしてアメリカのテレビを視聴する方法をご紹介します。

アメリカのニューヨーク生活時に慣れ親しんだテレビ番組を日本に帰ってからも見たいと思っていろいろ試行錯誤したのですが、同じ要望をお持ちの方は少なからずいらっしゃると思います。

以下の方々へご参考になればと思います。

アメリカのテレビ事情がご存知の方、数あるライブストリーミングのサービスの中から既にYouTube TVに決めている方は、後編の『契約・設定方法編』からお読みいただければと思います。

アメリカのテレビ局4大ネットワーク

アメリカのメジャーなテレビ局として、NBC、CBS、ABCが３大ネットワークと呼ばれています。

この３つの放送局に加えて、FOXは1986年設立と歴史は浅いものの、近年は視聴者数で並びNBC、CBS、ABC、FOXで４大ネットワークと言われています。

簡単に各放送局の特徴や日本でもお馴染みの番組をご紹介していきます。

NBC

1926年に設立されたアメリカで最も古い民放ネットワークです。

本社はニューヨークのマンハッタンにあるロックフェラーセンター(GEビルディング)に置かれています。

クリスマスシーズンにクリスマスツリーやスケートリンクが有名なところですね。

NBCで放送された番組で日本でもお馴染みのものといえば、以下のような番組があります。

NBCは2014年に開催されたソチ・オリンピックから夏季オリンピックを含めた10大会分のアメリカでの放送権料を約120億3000万ドルで取得しており、2021年に延期開催予定の東京オリンピックもNBCが放送予定です。また2024〜2032年のオリンピックの放送権も取得したようです。

CBS

NBCに次いで古い民放ネットワークで1927年に設立されています。

アメリカ史上、最も試聴されてきたネットワークとされています。

アメリカン・スポーツの大イベントであるスーパーボウルは、FOX、NBC 、CBSで毎年ローテーションで担当しています。

2004年にCBSで放送されたスーパーボウルのハーフタイムショーにて、ジャネット・ジャクソンがパフォーマンスを披露した際に衣装がはだけ生放送で乳房が丸出しになる事件が起こりました。

この出来事によりアメリカの連邦通信委員会はCBSに対して異例に高額の55万ドルの罰金を貸しましたが、後にジャネット・ジャクソンが故意にはだけさせたことが判明しています。

ABC

元々はNBCから独立する形で1943年に設立され、1948年からテレビ放送を開始しています。

職員数ではなく、収入額で世界最大の放送局と言われています。

ABCはウォルトディズニーの傘下であり、ウォルト・ディズニーテレビジョンの一員でもあります。

ABCで放送された番組で日本でもお馴染みのものといえば、以下のような番組があります。

アメリカのアカデミー賞授賞式の放送権を2005年から持っており、2021年もABCにて中継される予定です。

ABCのアカデミー賞サイトより

FOX

FOXは上に述べた3大ネットワーク局に比べると、1986年に設立された比較的若い放送局ですが、近年は視聴者数が伸び、4大ネットワーク呼ばれています。

これまでCBSが保有していたNFL・NFCの放送権を、これまでCBSが支払っていた放送権料(4年間で2.9億ドル)の約5倍となる破格の放送権料(4年間で15.8億ドル)で獲得しました。

これによりFOXネットワークの加盟局が増加し4大ネットワークの仲間入りに大きく貢献したと言われています。

YouTube TVとは

YouTube TVと契約することで上記に挙げたアメリカのテレビ局でリアルタイム放送されている番組やドラマを観ることができるようになります。

日本ではあまり聞きなれないYouTube TVについてサービス内容や契約・解約方法について説明していきます。

YouTube Premium(Red)との違い

今やすっかり日本でもお馴染みになったYouTubeですが、YouTube TVは日本ではまだサービス展開されていないためほとんどの方がご存知ないと思います。

YouTubeに詳しい方なら、YouTube Premium(昔はRedというサービス名称)はご存知だと思いますが、YouTube PremiumとYouTube TVは異なるサービスです。

YouTube Premium

YouTubeを視聴する際、冒頭や途中にウザい広告が流れますが、YouTube Premiumに申し込むことでその広告が非表示にすることができます。

またその他にも以下のようなことができるようになります。

YouTube TV

YouTube PremiumはYouTubeの延長線上のサービスですが、YouTube TVは根本的に異なります。

YouTube TVは、テレビやPC、タブレット、スマホなどYouTubeを視聴することができるデバイスにおいて、アメリカの88以上のテレビやケーブルテレビのチャンネルの生放送の視聴が可能になるサービスです。

現在はアメリカのみで展開されているサービスですが、ちょっとしたことをすることで日本に居ながらにしてアメリカのテレビ番組をリアルタイムで見ることができます。

テレビを視聴する以外にも以下のようなことができるようになります。

タブレットやスマホ向けのアプリについても、YouTubeアプリとは別でYouTube TVアプリとなっており、YouTube TVに契約したからといってYouTubeの広告が非表示になることはありません。

チャンネル数はケーブルテレビも含めると2021年4月時点で88以上のチャンネルとされておりますが、YouTube TVのサイトに表示されているチャンネル数を見る下の画像のように軽く100チェンネルを超えています。

YouTube TVサイトより

他社の類似サービス比較

類似サービスとして選択肢に挙がってくるのはHulu+Live TV、Sling TV、YouTube TVの3社のストリーミング・サービスになってくると思います。

筆者は、1年半ほどSlingを契約していましたが、Hulu+Live TVと迷ってYouTube TVに変更しました。

上記の3社のサービスを比較すると以下のようになります。

※2021年4月時点での情報なので今後変更の可能性がありますのでご注意ください。

私が見たい・興味のある主なチャンネルの視聴可能状況は以下の通りです。太字にしたのは上で述べた4大ネットワークです。

※2021年4月時点での情報なので今後変更の可能性がありますのでご注意ください。

以上より各社の特徴をまとめると以下のようになります。

YouTube TVを選んだ理由

私は元々Sling TVを1年半ほど使っていました。

比較的コストが低いので導入しやすかったのですが、やはりアメリカ生活時代に馴染みのあったABCとCBSが見れないのがストレスでした。

例えば、年末のニューヨークのカウントダウンイベントでABCではライブパフォーマンスを生中継していたり、グラミー賞やアカデミー賞もABCが生中継しています。

Sling TV以外ではコストは高くなってしまうのと、Hulu + Live TVとYouTube TVでサービスが似ているので迷いました。

Hulu + Live TVに契約することで日本のHuluも使えるのであればHulu + Live TVにしたいと思いましたが、日本とアメリカのHuluのアカウントは別になっているようです。

そもそもNetflixを契約しているので、Huluで映画を見ようとは思ってなかったのもあります。

最後のひと推しでYouTube TVにしたのは、Hulu + Live TVはクラウド録画や、Hulu側で差し込まれる広告を消すのに追加料金が掛かります。

※YouTube TVでもHulu + Live TVでもテレビ番組側の広告は入ります。

つまり表示されている月額金額以外に追加料金が必要になるのに対してYouTubeは、Add-Onチャンネルを追加する以外は隠されたオプションの料金はありません。

※プレミアムチャンネルAdd-Onによる追加料金はHulu + Live TVも同じです

前編まとめ

アメリカのYouTubeTVを日本からAppleTVで観る方法と題して前編、後編に分けて、今回の前編ではアメリカのテレビ局の4大ネットワークや日本でもお馴染みの番組、YouTube TVや類似のストリーミングサービスについて記事にしました。

後編では、実際にYouTube TVの契約・解約方法、日本に居ながらにしてYouTube TVをApple TVで見る方法を説明していきますので合わせてご覧ください。